2つ目の問題点に一つの文の長さがある。
ハリー・ポッターの英文は他の小説に比べて読みやすい方だと思う。
一文の長さも特に長くない。
それでも、英語を読みなれていない人にとっては、一つ一つの文は長いと感じるのではないだろうか。
コンマ、コンマで文が長くなっていって何が何だかわからなくなってしまう方もいるかもしれない。
英語の文型や関係代名詞、同格表現などの文法知識がしっかりしていないと、
なかなか読めないのではないかと思う。
3つ目の問題点は、文化的な理解が足りないと言う点。
例えば、ハリーの学校生活を理解するにはイギリスの寄宿舎制の
学校のことを知らなければならない。
また、作品中にはイギリスの地名などもよく出てくる。
これも、知っているか知っていないかで物語の理解の深さが違ってくる。
さらに、英米の文学にはキリスト教がベースにあることが多いので、
キリスト教の知識がないとわかりにくいかもしれない。
「ナルニア国物語」や「ライラの冒険」などはキリスト教徒以外には
ちょっとわかりにくい点があるだろうね。
と、ここまでネガティブなことを並べてきたが、実際、英語の小説を読もうと思うと
大変な点が結構あるものだ。
ただ、このようなマイナス点があったとしても、あきらめずにチャレンジすることをお薦めする。
最初の一冊を読み終わったときは、相当の感動が得られることだろう。
2023/2/27 更新